雪村楓 侭田大学造形研究学科三回生。高2病のモラトリアム人間。自己愛と現実の狭間で矛盾を抱えるあまり周囲に憶病になっている。ツンデレ。 花輪桜 屏風絵師。真面目で勤勉、物怖じせずしっかり者。気風が良く賢い。 侭田大学造形研究学科三回生。高2病のモラトリアム人間。自己愛と現実の狭間で矛盾を抱えるあまり周囲に憶病になっている。ツンデレ。花輪の手伝いをしている。ほかにお寺や美術館でバイトをしている。新宿歌舞伎町育ち。 雪村のことを子供扱いする。 高2病も、こじらせれば就職に 背が高い。 フリーター 作務衣を来て給仕に来た 私の名は花輪桜。16歳から「屏風絵師」をしている。 この仕事は大好き 私の手に触れる。 『この手であの絵が描かれているんだね』 お客様は私の手を執拗に撫でる。 「あの、お客様。困ります」 『よいではないか』 「やめてくださいっ!」 「なにがあったんだい?」 お母さんが顔を覗かせる。私が先程起きたことを話すと、 「お母さんには今まで黙っていたけれど・・・何度かこういう事があったの」 「ふむ・・・」 母はしばらく考え込むと言った。 「三好先生に相談してみまひょ」 +++ 三好梨花。 侭田大学で造形学の教授をしており、何度か研究に協力した事があった。 「男手が欲しいさかい。力持ちで、仕事を手伝ってもらえて、それでいて私達に手出さない真面目な人が。丁度ええ人が居はる?そりゃ助かるわあ」 母によると、真面目な学生をバイトとして一人派遣してくれるとのこと。 掃除や片付け、画材運びなどに協力してくれるらしい。 「ああ、良かった。これで安心ね」 背は高いが、チャラい。 服が光ってる。 「初めまして、雪村楓と言います」 言動は普通だ。私は内心ほっとした。 「初めまして、屏風絵師の花輪桜です。おしゃれな服ですね」 「すみません。帰省先から直行してきたので・・・。 「いえ、さっそく仕事に取り掛かりたいと思います」 「あら・・・」 確かに真面目な青年のようだ。それに、関東訛りなのがまた新鮮である。 私はちょっと楽しくなって、 「あ・・・・まあ」 あれ?もっと良い反応を期待していたのだけど。 緊張しているのかもしれないな。 そうだったんですね。俺はそういう情熱がないので、凄いと思います」 「え、年下!?」 「え?俺の仕事は掃除と業務の手伝いでしたよね?こんなことでお金をもらうわけ...